子無し共働き主婦の根暗な日常

根暗で後ろ向き。駄目人間の愚痴と日記。

夏の終わりと秋、そして好きな曲

最近すっかり秋めいてきた。
日中は日差しが強い事もあるがもうすっかり秋の空気。
私は夏が終わりだんだん寒くなって行くこの季節が好きだ。
春や夏より断然秋と冬が好きだ。

こんな季節になると思い出すのが好きな曲。
フジファブリックの「若者のすべて」と「赤黄色の金木犀」だ。
2007年と2004年の曲だが私が初めて聴いたのは10年ほど前。
学校卒業後、冴えない私は就活に失敗して地元のブラック零細企業で働いていた。
そこの職場に40代の独身男性がいたのだけど、彼は仕事中に常にラジオや音楽を流していた。
静かに仕事をしたい私は正直うるさいなぁと思っていたのだが…たまに良いな〜と思う曲が流れてくることがあった。

その中の2つがこの曲だった。
奥田民生っぽい少し力の抜けた声と歌い方、なんとなく哀愁を感じるメロディ、それに夏の終わりから秋にかけての少し悲しい歌詞。
普段あまり私は音楽を聞かないが、この2曲をすぐダウンロードして聴くようになった。
(これをきっかけにフジファブリックが好きになり他の曲もたくさんダウンロードしたっけな)

あれから10年以上たつが今もこのくらいの季節になると無性に聴きたくなる。
ちょっと前の夏の終わりの時期には「若者のすべて」をよく聴いた。

 真夏のピークがさった
 天気予報氏がテレビで言ってた
 それでもいまだに街は落ち着かないような
 気がしている
 
 夕方5時のチャイムが
 今日は何だか胸に響いて
 運命なんて便利な言葉でぼんやりさせて


最近では数日前からキンモクセイの香りがするようになった。
ふわっと香る良い匂いはいっそう秋を感じさせてくれる。
今日は仕事が終わってキンモクセイの香りを嗅ぎながらヒッソリと「赤黄色の金木犀」を口ずさんで帰ってきた。

 期待外れなほど感傷的にはなりきれず
 目を閉じるたびにあの日の言葉が消えて行く
 いつのまにか地面に映った影が伸びて
 わからなくなった
 
 赤黄色の金木犀の香りがして 
 たまらなくなって
 なぜが無駄に胸が騒いでしまう帰り道

10年前、私がフジファブリックを知る直前に作詞作曲とボーカルを担当していた志村さんは亡くなってしまっていた。
(バンド自体は残ったメンバーで今も曲を作り続けている)
くるりにも似ているし奥田民生っぽい感じもする志村さんの気の抜けたような歌声が、とても好きだな。
もう彼の声で新しい曲が聴けないのが残念に思う。